「土地を相続する手続き」親子兄弟で揉めないために。

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土地を相続する手続き

「土地を相続する手続き」に関してまとめました。相続人が配偶者や複数の子の場合、親子や兄弟で揉めないように分割協議するための手続き3ステップをご紹介します。ポイントは相続する土地の評価と相続税の試算にあります。

土地を相続する手続きで第一にすべきことは

相続が発生したら(=被相続人が亡くなったことを知った日)、まず遺言書の有無を確認しましょう。遺産相続では、遺産分割協議よりも遺言による相続が優先されるので、遺言書があれば、相続人同士の揉め事を防げる可能性があります。

ステップ1:遺言書の有無と相続財産を確認する

遺言書には、以下の3種類、「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」があります。

自筆証書遺言

文字通り、被相続人がご自分で書かれた遺言書です。民法上の一定のルールに則して記述されていれば、被相続人がご自身の思いを反映しながらいつでも自由に書け、費用もかからず、証人も必要ありません。「自筆証書遺言」は相続発生後に家庭裁判所で開封されて検認を経れば、有効となります。

公正証書遺言

遺言書を作成したご本人が公証役場で遺言書の内容を読み上げ、公証人がそれを筆記するという方法で作成される遺言書です。この時、二人以上の証人の立ち会いが必要です。入院中などの場合は、公証人に病院へ出張してもらうこともできます。原本は公証役場に保管されます。

秘密証書遺言

「秘密証書遺言」も、公証人が関わって作成される遺言書です。「公正証書遺言」との違いは、公証人は遺言書の内容には関与せず、遺言内容の秘密が厳守されることです。公証人と証人二人は遺言書の存在のみを証明する役割となります。遺言書の原本も被相続人ご本人が保管・管理します。

次に、相続財産を確認します。国税庁『平成30年分の相続税の申告状況について』によると、相続財産の金額の構成比は、現金・預貯金等33.7%、土地25.0%、有価証券23.9%の順となっているそうです。

現金・預貯金等に比べ、土地はすぐには現金化しにくく、相続人が分割しにくい財産です。そのため、相続人同士の揉め事にも発展しやすいので、それを防止するためにも、踏むべき手続きの手順を確認・理解しておく必要があります。

遺言書がない場合、相続人の調査を進め、法定相続人全員を確定しなければなりません。相続関係は戸籍謄本等で調べられます。後から相続人が現れて揉めないためにというのもありますが、相続人の人数によって相続税の基礎控除額が異なります。

ステップ2:土地の評価と相続税を試算する

遺産には、「プラスの財産」と「マイナスの財産」があります。

プラスの財産

預貯金、不動産、株式や公債などの有価証券、商品や減価償却資産などの事業(農業)用財産、骨とう品や宝石などの家庭用財産、立竹木やゴルフ会員権といったその他の財産…など

マイナスの財産

住宅ローンやカードローンなどの借金、医療費や光熱費などの未払金、延滞した税金…など

「マイナスの財産」が上回る場合、その遺産は相続放棄したほうが良いという判断につながるでしょう。「マイナスの財産」の穴埋めをするために、「プラスの財産」を売却して現金化が必要な場合もあるでしょう。また、「プラスの財産」が上回る場合でも、相続税が膨大な額になるという場合もあるかもしれません。

相続するか、放棄するか、それとも限定承認するか。その判断をするためにも、必要なのが「遺産の評価」と「相続税の試算」です。特に「土地の評価」は時価によっても異なりますし、評価方法が多種多様で複雑です。

「土地の評価」は、専門家の税理士でさえ、相続税に精通しているかどうかで税額試算に差が出ることもしばしばです。もし、税理士にご相談・ご依頼されるなら、お早めにお問い合わせされることをおすすめします。

ステップ3:親子兄弟で遺産分割について話し合う

「相続放棄」とは、最初から相続人でなかったとして扱われる法的な手続きです。民法で「相続開始日から3ヵ月以内に家庭裁判所に申し立てをしなければならない」という定めがあります。

「財産放棄(遺産放棄)」は、遺産を受け取る権利を放棄するということで、こちらも期限は相続開始日から3ヵ月です。

「プラスの財産」の範囲内で「マイナスの財産」を引き継ぐ方法「限定承認」も、家庭裁判所で3ヵ月以内の手続きが必要です。

相続人がどの方法を表明するか、期限がありますので、遺産分割協議は早めに行う必要があります。

また、相続人の人数によって基礎控除額が変わりますし、相続順位によって相続額や適用できる特例や控除も違ってきます。

相続人が被相続人の配偶者であれば、相続税には「配偶者控除」が適用されますし、配偶者がその土地にお住まいであれば、令和2(2020)年4月から施行の「配偶者居住権」も適用される可能性があります。

その場合、万が一、相続人の一人がその土地の遺産分割を主張したとしても、以前のように土地を売却して、配偶者が転居先を探さなければいけないと言った事態を防げるようになりました。配偶者の住む権利が優先して守られるのです。

また、これにより、将来、配偶者から子への二次相続が発生した際も、子の相続税負担が軽減される可能性があります。そして、子にとっても「配偶者居住権」は節税対策としてメリットにつながる可能性があります。
もし、配偶者がすでに他界されていて、子も同居していない、すなわち、相続発生時点で被相続人所有の土地に住む人が誰もいなかったら。ここで大切になるのが、「遺産分割協議」という相続人同士の話し合いです。

住む人のいない土地をどうすべきか

ライフスタイルの変化に伴い、最近では親名義の土地が遠く離れた場所にあり、相続人である子が住みたくても住めない状況も増えてきました。しかし、相続放棄しても、空き家となった実家の管理は相続人全員の義務となっています。

また、地域の防犯や景観維持のため、空き家の放置は社会問題となってきました。そこで、『被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例』が施行されました。

相続または遺贈により取得した被相続人居住用家屋、あるいは被相続人居住用家屋の敷地等を、平成28(2016)年4月1日から令和5(2023)年12月31日までの間に売って、一定の要件に当てはまる場合、譲渡所得の金額から最高3,000万円まで控除することができます。

一方で、新型コロナウイルス感染予防対策として、在宅ワーク(リモートワーク、テレワーク)が奨励されるようになり、地方への移住希望者も増えてきました。相続した土地に移り住み、新しい生活様式を選択する若い世代も増えています。

相続した土地をどうすべきか。売るか、住むか。迷ったり、悩んだりした時は、相続税に詳しい税理士にご相談ください。当税理士法人はご相談・お見積まで無料です。

押さえておきたい相続税の知識

申告までの期限が短く、税務調査率が高く、納め過ぎが多い税金です

  • ①被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に申告が必要。
  • ②5件中1件が税務調査され、9割近い確率で追徴課税が発生している。
  • ③過大な財産評価や特例適用の見落としが原因で、8割が納め過ぎです。
  • ①被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に申告が必要。
  • ②5件中1件が税務調査され、9割近い確率で追徴課税が発生している。
  • ③過大な財産評価や特例適用の見落としが原因で、8割が納め過ぎです。
  • 相続税申告の期限が短い上に税務調査率が高いことが理由で、たとえ税理士でも安全に過大に申告させてしまうのが相続税です。
    払い過ぎの場合、税務署は指摘しません。払い過ぎたことを相続人は気づかないままです。

    相続税申告を税理士に依頼するか迷われている方はこちらの記事を参考にしてください。

    特に不動産・土地を相続する方はご注意ください

    相続税は、累進課税方式です。つまり、受け継ぐ相続財産が多くなるほど負担が増える仕組みになっています。
    そのため、不動産などの相続財産を、税理士がどう評価するかで、支払う相続税額が大きく変わってくるのです。

    当税理士法人は、国内トップクラスの相続税の還付実績で培った知識と経験から、1つ1つの土地に適した評価を早く正確に行います。
    こうした適正な土地評価が、大きな相続税の節税につながります。

    今後の相続に備えたい方、相続が発生した方は、遠慮なく当税理士法人にご相談ください。
    初回の面談相談(約1時間)を無料にて実施しております。オンラインに対応しているので全国どこでも、海外からでもご相談、ご依頼いただけます。

    相続税専門の岡野雄志税理士
    この記事の監修者
    相続税専門の岡野雄志税理士

    岡野相続税理士法人
    代表税理士 岡野 雄志

    税理士・行政書士
    1971(昭和46)年生まれ
    千葉県成田市出身
    千葉県立佐倉高等学校卒業
    早稲田大学商学部卒業

    岡野相続税理士法人
    代表税理士 岡野 雄志

    税理士・行政書士
    1971(昭和46)年生まれ
    千葉県成田市出身
    千葉県立佐倉高等学校卒業
    早稲田大学商学部卒業

    相続税を専門に取り扱う税理士法人の代表。 2001年、30歳で税理士試験合格。 2005年、34歳の時に、相続税専門の税理士事務所(現・岡野相続税理士法人)を開業。 個人事業時代に、1,900件以上、累計154億円の相続税還付に成功し、日本一の実績を立てる。 2022(令和4)年に税理士法人化。 新横浜、東京駅、新宿の3拠点にて営業している。 特に土地の評価を得意とし、不動産相続の実績は業界でもトップクラス。

    現在までに累計3,000件、200億円の相続税還付に成功する。 全国各地の相続税申告・還付を累計5,904件(2026年3月末時点)以上手掛ける。 著書に『土地評価に強い税理士に頼んだら相続税がビックリするほど安くなりました』(岡野雄志/舟田浩幸 著、株式会社あさ出版刊)、「相続税専門税理士が教える 相続税の税務調査完全対応マニュアル(幻冬舎刊)」など6冊。 相続税関連の執筆や各種メディアから取材実績として、「週刊ダイヤモンド」「週刊現代」等。 ウェブメディア「ダイヤモンドオンライン」「幻冬社ゴールドオンライン」など多数。

    相続税を専門に取り扱う税理士法人の代表。
    全国各地の相続税申告・還付を累計5,904件(2026年3月末時点)以上手掛ける。
    特に土地の評価を得意とし、不動産相続の実績は業界でもトップクラス。
    相続税関連書籍の執筆や各種メディアから取材実績多数有り。

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