泣く子も黙る。お茶やお菓子の差し入れもNG。相続税の税務調査の1日の流れ

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相続税専門の税理士。創業16年で国内トップクラス1,690件の相続税の申告実績。103億円以上の相続税の減額・還付実績。
岡野雄志税理士
岡野雄志税理士

税務調査といってもメディアで報道されるのは主に所得税や法人税ばかり。相続税にも税務調査はありますが、報道されることはめったにありません。
また、相続税の税務調査の通知がきたことは身の回りには言えないですよね。ですから、もし税務調査が入ることになったときは、どのような雰囲気で行われるのか不安になるはずです。

相続税の税務調査は、主に昼休みをはさんで午前と午後の2部に分かれていて、ベテランと新米の調査官2人組が質問と記録を執り行います。
ここでは、税務調査当日の主な流れについてかんたんに解説します。

午前~口頭試問でじりじりと~

午前中は主に相続人や被相続人についての質問が中心に行われます。被相続人の収入や財産から趣味に至るまでくまない質問が繰り返されます。
また、質問だけでなく、「暑いですね」や「広いお庭ですね」などといった日常の会話に対しても調査官はこっそりと探りを入れていることも。逆に調査官の冷静さと計算高さを見習いたくなってしまうくらいの攻めスタイルですね。

相続税の税務調査の1日の流れ

昼休憩~手作りご飯やお茶の差し入れはNG~

調査員は午後12時になると1時間の休憩をとります。この時間を使って調査員は午前中の質問で気になったところを洗い出し、午後の調査の準備にとりかかります。なので、単なる休み時間ではありません。

ちなみに、お昼ご飯を食べる場所は調査員と別々。いくら来客とはいえ、お茶を出したりお昼ご飯を用意するおもてなしがあっても、残念なことに調査員に拒まれてしまいます。というのも、調査官は利害関係が発生する人(ここでは相続人)から物を受け取ってはいけないという公務員の倫理規定があるからです。
調査員にお茶やご飯を用意できないということを逆手にとって、本当はその準備に割くはずだった時間を、午前中質問されたことの中で思い当たるふしがあることに対する説明を考えておくと◎でしょう。

午後~詰めに詰めまくる~

午前の口頭試問、そして昼休憩をはさんで、午後は調査官が午前の調査で気になった点を確認します。
相続人は調査官の言うことにしたがって、引き出しや部屋など家の中を案内します。よほどのことでない限り調査官の指示を拒むことはできません。調査官の目が行き届くのは、例えばトイレの中。扉にかけられたカレンダーを見て、どこの金融機関と取引をしていたのかチェックします。

また、調査官は午前中に比べて相続人に聞きたいことを絞っているため、ズバッと核心をついた質問をしてくることもあるでしょう。午前中よりもさらに張り詰めた厳かなムードに耐えなくてはなりません。

機転の利いた対応を

来客といっても税務調査に来るのは調査官。その上お茶やお菓子すら出せません。質問攻めや拒めない要求も強いられる税務調査です。ささいな会話の中にも探りを入れているのだから、税務調査の1日だけでもどっと疲れてしまうはずです。
かといって調査官の意味深な言葉に対する返答に二の足を踏んでいてもいっこうに調査がすすまないどころか、さらに怪しまれてしまうはず。機転のきいた態度と回答で税務調査をしのぐしかなさそうです。

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岡野 雄志

早稲田大学商学部卒業。
2005年に神奈川県横浜市の新横浜に事務所を開設して以来、相続税申告や相続税還付、相続税の税務調査、生前対策など、横浜に限らず全国各地の相続分野の案件を1690件以上手がけてきました。
特に土地の評価を得意とし、相続税還付の実績は業界でもトップクラス。相続税に関する書籍の執筆にも力を入れているほか、各種メディアからの取材実績も多数あります。

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